「クイーンS・G3」(30日、札幌)
当レース過去3、2着と好戦を続ける
サトノセシル。中間は一頓挫あったものの、きっちり回復して出走にこぎ着けた。最終リハの動きも及第点。重賞上位常連の実力馬が、ここで鮮やかにタイトル奪取といきたい。
今年こそ勝ち切ってみせる。
サトノセシルは札幌ダートで4F55秒1-40秒7-13秒2をマーク。単走馬なりでサラッと流す内容だったが、4カ月半ぶりを感じさせない軽快な
ステップで最終リハを終えた。
前走の中山牝馬Sは勝負どころで内に包まれて仕掛けが遅れたものの、3着に食い込んで力を示した。ところが、12日の追い切り後に「オステオコンドローマ(骨軟骨腫)の症状で歩様が乱れましたが、消炎治療で回復しました。その後は順調」と堀師は説明。それだけに、状態を見極める上で今週は目立った時計こそ出さなかったが、無事に消化できたことは収穫だ。トレーナーは「この馬としては落ち着き過ぎている印象だが、いい方に捉えています」とプラスに受け止めている。
2勝クラスVを最後に勝ち星から見放されているとはいえ、重賞戦線では安定した戦績を残す。とりわけ当レースは一昨年が首+首差の3着、昨年は鼻差の2着と相性抜群だ。「あとは相手との力関係が鍵になります」と指揮官。元来、久々は苦にしないタイプ。函館リーディングに輝いた若武者・佐々木の好リードを得て、三度目の正直を実らせたい。