富田を背に札幌ダートをリズム良く駆け抜けたペプチドナイル(撮影・三好信也)
「エルムS・G3」(6日、札幌)
重賞初挑戦の
ペプチドナイルが2日に札幌ダートで最終追い切り。軽やかな脚取りで砂上を駆け抜け、武英師、鞍上の富田とも好感触を口にした。大沼S→マリーンSを連勝中。史上初となる同一年での“北海道ダート3冠”制覇に挑む。初のダート戦に臨む重賞4勝馬
オーソリティは、函館Wで最終調整。長期ブランクを感じさせない動きを披露した。
先週土曜(7月29日)が“動”なら、最終リハは“静”だ。重賞初制覇を狙う
ペプチドナイルは、富田を背に札幌ダートに登場。単走でリズム良く外ラチ沿いを駆けると、手応え十分に直線へ。鞍上が手綱を動かすことはなかったが、息はピッタリ。実に軽やかな脚取りで5F68秒8-40秒2-12秒4をマークした。
見守った武英師は「息遣いを確認する程度。気合乗りがありながらも落ち着いている。いい動き、いい調教でした」と合格点を与える。付きっきりでケイコをつける富田も「予定通りの調教ができました。不安なく臨めます」と、納得の内容に目を細めた。
前走後は北海道日高町のファンタストクラブで短期間ながらも“充電”。札幌入厩直前の先週火曜(7月25日)には武英師、富田が牧場に駆け付けて感触を確かめた。「火曜に乗れたのが大きかったです。そこで緩さを感じたので、先週土曜に札幌でしっかりやれて良かった」と鞍上。つぶさにチェックすることで、狙いの鞍にトップコンディションを合わせてきた。
「マリーンSの時は背中を使えていなかった。今回が本番ですが、この前より状態はいい」と指揮官。100%ではない中でも、オープンを続けて圧勝。良化ムードが漂う今回は重賞でも楽しみがある。「“北海道ダート3冠”を成し遂げた馬はいないと言われていますが、体調面はいいですし、チャンスはあると思います。人馬ともに頑張ってほしい」。弟弟子と挑む“3冠目”。北の大地で何にも代えがたいタイトル奪取に挑戦する。