昨年3着のウインマリリンが北の大地でタイトル奪取を狙う
「札幌記念・G2」(20日、札幌)
豪華メンバーがそろった“スーパーG2”。
ジャックドールと
シャフリヤールの参戦に注目が集まるが、昨年暮れの香港ヴァーズを制した
ウインマリリンもG1タイトルを持つ実力馬だ。昨年は1着
ジャックドール、2着
パンサラッサに次ぐ3着と舞台は望むところ。1年ぶりにコンビを組む松岡とともに北都の頂点を目指す。
鮮やかな栗毛、長手のゆったりとした馬体が、丸1年ぶりとなる札幌競馬場を軽やかに闊歩(かっぽ)する。昨年、札幌記念3着を
ステップにエリザベス女王杯で2着に入り、年末の香港ヴァーズを制した
ウインマリリンが、G1馬として堂々と北都に凱旋した。
3月のドバイシーマクラシック6着後は、放牧でリフレッシュ。英気を養い、7月下旬に札幌入りした。1週前は松岡を背に芝コースで併せ馬。追走して半馬身遅れたものの、5F61秒6-35秒2-11秒7とタイムは文句なし。「あのひと追いで刺激が入ったんじゃないかな。週末に(4F)55〜56秒ぐらいのところをやったが、しまいの動きは札幌入りしてから一番良かった」と矢嶋技術調教師。日を追うごとにコンディションは上向きだ。
昨年は死闘を演じた
ジャックドールVS
パンサラッサの後塵を拝して3着に敗れたが、1番人気
ソダシ(5着)を振り切り、牝馬では最先着を果たした。また、前走のドバイシーマクラシックは6着ながらも、5着
シャフリヤールからは1馬身半差。決して逆転が不可能な数字ではない。
今夏も北の大地から好発進といきたい。「こっちの食事がおいしいらしく、よく食べていますよ。一度使えばさらに上がってきそうな雰囲気だけど、この馬らしい、リズミカルな弾力のある歩きはできつつある」と矢嶋師。6歳でも馬は若々しい。世界を制した
マリリンが、北都のファンを魅了する。