28日、東京競馬場で行われた1R・2歳未勝利(ダート1400m)は、藤田伸二騎手騎乗の1番人気デルマアルタイル(牡2、美浦・石栗龍彦厩舎)が好位追走から直線に向くと、逃げ込みを図る3番人気ハルタカオーとの競り合いを1馬身差制して優勝。この勝利が新種牡馬スリリングサンデー産駒のJRA初勝利となった。勝ちタイムは1分26秒9(不良)。さらに3/4馬身差の3着には5番人気ミラクルロザリオが入った。
勝ったデルマアルタイルは父スリリングサンデー、母ディナーソング(その父Singspiel)という血統。デビュー戦(東京・ダート1600m)3着からここに臨んでいた。通算成績2戦1勝。
スリリングサンデーは父サンデーサイレンス、母が91年クイーンC(GIII)など重賞4勝のスカーレットブーケ(その父ノーザンテースト)という血統。全弟に06年天皇賞・秋などGI・4勝のダイワメジャー、半妹に今年の桜花賞(GI)、秋華賞(GI)を制したダイワスカーレット(父アグネスタキオン)がいる。現役時代は重賞未勝利ながら、福寿草特別(500万下)でトゥザヴィクトリー、ナリタトップロードを抑えて優勝するなど、通算18戦5勝の成績を残した。
引退後、北海道日高町のブリーダーズスタリオンステーションで種牡馬入り。初年度産駒の現2歳は36頭が血統登録されており、地方では6月6日の旭川6Rでインカローズが産駒初勝利を挙げている。
※重賞の格付けは当面、従来の表記を使用致します。