96年キーンランド・セプテンバーセール出身馬グラスワンダー(撮影:高橋正和)
キーンランド・セプテンバー1歳セールのBook1が現地時間11日、12日にアメリカ・ケンタッキー州で行われる。セール全体は12日間に渡って開催され、上場頭数は4000頭以上。世界各国のホースマンが注目する最大級のセリ市となっている。Book1には血統的にも“最も優れた”1歳馬たちが上場。セール開幕にふさわしい盛り上がりを見せる。
同セールは日本ともつながりが深く、代表馬として知られるのはグラスワンダー。同馬は96年の取引馬で、97年の朝日杯3歳Sを制したほか、98年から99年にかけては春秋グランプリ3連覇を達成した。ほかには、芝・ダート二刀流で活躍したモズアスコット、今年のレパードSで1番人気に推されたミスティックロア、コントレイルの母として知られるロードクロサイトなども当セール出身だ。
昨年も森秀行調教師が、無敗の米三冠馬Justifyの半弟を120万ドルで落札したほか、ノースヒルズがJustify産駒を落札。吉澤ステーブルはJustify産駒とGun Runner産駒を初日に落札しており、今年もすでに2頭を落札するなど日本人の購買も目立つ。
セールは初日が終了し、8頭が100万ドルを超えるなど今年も活況を呈している。初日に140万ドルで落札された上場番号145:父Into Mischief、母Guaranaの牡馬と血統構成が極めて近い、上場番号218:父Into Mischief、母Magical Worldの牡馬など明日もミリオン候補が続々。2日目以降も引き続き目が離せない。