テレ玉杯オーバルスプリントを制したドライスタウト(左)
「テレ玉杯オーバルスプリント・Jpn3」(20日、浦和)
降りしきる雨の中、3番手を進んだ1番人気の
ドライスタウト(牡4歳、栗東・牧浦)がゴール前抜け出し、一昨年の全日本2歳優駿以来、久々の重賞2勝目を挙げた。2番手から早め先頭に立った2番人気の
スマイルウィが2着。中団から伸びた3番人気の
オーロラテソーロが3着に入り、順当な決着となった。
2歳ダート王が復活をアピールした。1番人気に推された
ドライスタウトが
スマイルウィとの追い比べを制して、2021年12月の全日本2歳優駿以来の重賞制覇を果たした。
道中は3番手をスムーズに追走し、3コーナーから徐々にポジションを上げる。直線に入ると、
スマイルウィとマッチレースを展開。鞍上のアクションに応えて懸命に末脚を伸ばし、最後は4分の3馬身差退けた。
手綱を取った戸崎圭は「能力があるのは分かっていた。リズム良く行ければいいなと、そこだけ気をつけて行きました」と冷静に振り返った。
2歳時に
ビッグタイトルを制したように、素質の高さは折り紙付きだ。「今後、さらなる活躍ができる馬だと思っている」と牧浦師は期待を寄せる。次走については「馬の状態次第ではあるが、南部杯(10月9日・盛岡)か武蔵野S(11月11日・東京)あたりに行ってみたい」と見通しを語った。