「どうも、越後の男です！」。明るい声の主は、秋の新潟リーディングを獲得した丹内祐次騎手（３７）＝美浦・フリー。１０月１４〜２９日の３週間で９勝を挙げ、２着１１回の安定感も光った。

　昨秋の新潟は開催最終週のレース中（２２年１０月２９日・新潟７Ｒ）に落馬し、複数箇所の顔面骨折や脳震とうの大けがを負った。１年前の悪夢を払拭したことに、「無事に終われて良かった」と安どしつつ、リーディング奪取を「こういうのは獲れる時に獲っておかないとね」と喜びをかみしめた。

　今週末から秋の福島開催が始まる。丹内は「次はみちのくの男になります！」と力強く宣言した。ちなみに、５日の日曜は３８回目のバースデー。丹内と同じ誕生日の嘉藤師とタッグを組む土曜９Ｒフォレスタや、「厩舎から調子はいいと聞いています」と期待する日曜１１Ｒシュバルツカイザーなどで大暴れといく。（デイリースポーツ・刀根善郎）