【JBCクラシックレース後コメント】キングズソード J.モレイラ騎手ら

2023年11月03日 18:54

4番人気キングズソードが優勝(c)netkeiba.com、撮影:高橋正和

 11月3日(祝・金)、良馬場の大井競馬場で行われた第23回JBCクラシック(JpnI・2000m)は、外の3番手で運んでいた4番人気キングズソード(JRA)が直線で一気に抜け出して突き放す快勝でGI級競走初挑戦初制覇を飾った。勝ちタイムは2分05秒1。

 4馬身差の2着に逃げた5番人気ノットゥルノ(JRA)、さらにアタマ差の3着が2番人気テーオーケインズ(JRA)。1番人気のメイショウハリオは直線伸びを欠いて4着、3番人気のウィルソンテソーロ(JRA)は5着、地方馬はミヤギザオウ(大井)の7着が最高だった。

 勝ったキングズソードは父シニスターミニスター、母キングスベリー(その父キングヘイロー)という血統の4歳牡馬。重賞初出走だった4月のアンタレスステークスで3着の後、近2戦は三宮ステークス、阿蘇ステークスとオープンを2連勝と勢いに乗っての参戦だった。騎乗したJ.モレイラ騎手は外国人騎手として初のJBCクラシック制覇、管理するJRA栗東・寺島良調教師は開業8年目でGI級競走初制覇を飾った。

<レース後の関係者コメント>

1着 キングズソード(J.モレイラ騎手)
「思ったよりも良いスタートを切る事が出来て、自然に3番手の良いポジションをキープできました。馬がリズム良く走っていて、キックバックを受ける事もなく、非常にスムーズな流れでした。直線も非常に良い脚を見せてくれたので、今日の勝ち方は非常に強かったです。最後の1ハロンくらいで2馬身くらいのリードをつけた所で、もしかしたら馬がちょっとボーっとしてしまうかもと一瞬心配でしたが、集中力が解けないように気をつけながら最後まで走って、抜けたところは気持ち良かったです。

 今回また短期免許で日本に来られた事に非常に感謝しています。JRAの協力、素晴らしいオーナーのご協力で素晴らしい馬に乗せて頂いていますし、(短期免許期間の)最後まで頑張りたいと思います」

(寺島良調教師)
「嬉しいのと、驚きが大きいです。この馬の兄(キングズガード)で初重賞を獲らせてもらい、全弟のこの馬で大きなところを勝たせてもらい、嬉しいです。4コーナーでは外3頭目を回って、テーオーケインズは強いと思っていましたが、直線に入って前に出たところで、いける感触がありました。騎手ともある程度の位置で、と話していて、想定どおりのレースができました。体重については気にしていませんでした。(馬体は)張りがあって良いと思いました。ここ1年で強くなってきて、これからもっと良くなると思います」

2着 ノットゥルノ(森泰斗騎手)
「勝ちたかったのですが……。マイペースで行かせてもらえて、差し返そうとしてくれました。追ってから鈍いところはありますが、頑張ってくれました。乗せていただき、ありがとうございました」

3着 テーオーケインズ(松山弘平騎手)
「スタートをしっかり出てくれて、3番枠も良い方向に向きました。いい形でした。直線で2着馬を交わしていますが、差し返されてしまいました。勝ち馬は強いですが、もっとやれる馬ですし……。良いレースはしてくれましたが、結果が出ませんでした」

4着 メイショウハリオ(浜中俊騎手)
「結果的に前が止まらない馬場でしたが、向こう正面から手応えが良くなく、早目に射程圏に入れたかったのですが、終始動けないままで、反応ができずに流れ込みました。本来の走りではなかったです」

5着 ウィルソンテソーロ(菅原明良騎手)
「スタートはしっかり出て、良い位置で運べて、道中はリラックスしていました。3、4コーナーの勝負どころでペースが上がってからついていけなくなり、そのままでした」

9着 ケイアイパープル(藤岡康太騎手)
「年齢のぶん、初速がつかず、内枠で囲まれてしまいました。集中して走れるようになってきていますが、ペースが上がって苦しくなりました」

(取材:米田元気、山本直)

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