「エリザベス女王杯・G1」(12日、京都)
12年牝馬クラシックを沸かせた
ジェンティルドンナと
ヴィルシーナの子が、この大舞台で激突する日が来るとは…。しかも、ともに
モーリス産駒で同級生。競馬って、本当にドラマチックですよね。
この2頭は、父母の面影から特徴を探ることはできますが、ここで私が取り上げたいのは、明治時代に英国から輸入され、日本競馬の礎を築いたエスサーディーの血を引く
ゴールドエクリプスです。
エスサーディー系はネーハイシーザー(94年天皇賞・秋)やメイセイオペラ(99年フェブラリーS)、ツルマルボーイ(04年安田記念)が出ており、先細りながらもしぶとくバトンをつないできました。個人的には、
ゴールドエクリプスの祖母ハチマンダイボサツが思い出深く、黒鹿毛の大きな馬で、体調さえ整えば重賞でも活躍できたと信じてやみません。
半兄
ゴールドハイアー(父ヘニーヒューズ)はダートで4勝、半弟
ゴールドバランサー(父
ゴールドアクター)もダートで3勝を挙げており、母系が伝えてきたベース部分がしっかり。父が
ドゥラメンテでSSの3×4クロスを持つ同馬は、母系の
パワーに加えて芝向きの軽さを兼ね備えた印象。強豪相手は承知の上、前走Vの勢いで大金星を期待したいところです。(デイリースポーツ・松浦孝司)