【秋華賞】桜花賞馬エンブロイダリーが豪快な動き 森一誠調教師「付くべきところに筋肉が付いた」

2025年10月16日 06:00

エンブロイダリーは雨で重くなった馬場も苦にせず上昇ムード

◆秋華賞追い切り(15日・栗東トレセン)

 第30回秋華賞・G1(19日、京都)の追い切りが15日、東西トレセンで行われた。1週前に栗東入りした桜花賞馬エンブロイダリーは、鋭い加速を披露2冠目奪取へ万全の態勢を整えた。

 四肢を大きく伸ばしダイナミックに駆けた。桜花賞馬のエンブロイダリーが、前夜の雨で重くなった栗東・坂路の馬場をものともせず、54秒6―12秒3でグイグイと加速した。「動きも時計も予定通り。ラストまで馬なりでいい感じだったと思います」と森一調教師は満足そうにうなずいた。

 毛づやがピカピカに輝く好馬体が、順調な調整過程を物語る。オークス9着後の“夏休み”を経て、ボリュームアップ。「トモ(後肢)や肩回り。付くべきところに筋肉が付いた。ひと回り大きくなって490キロ台半ば(前走時482キロ)」とトレーナーは成長を実感する。オークスからの直行組が過去7年で6勝。ぶっつけのローテーションにも不安は全くない。

 桜花賞は2週前に栗東入りしたが、今回は1週前。「前回は初めてだったので長めに期間を取りたかったのですが、今回は1週前をルメール騎手で美浦でやりたかった」と栗東滞在を短くした経緯を説明。「一度来ているので、環境への対応も早かった。いい調整ができている」。桜花賞の経験も踏襲し、レースに向け着実に状態を上げている。

 前回の敗因を「ひと言で言えば距離です」と分析。父アドマイヤマーズは国内外のマイルG1を3勝。母ロッテンマイヤーは忘れな草賞(2000メートル)で勝利しているが、3歳秋以降はマイル以下を主戦場にした。血統面から、今回も2000メートルの距離克服がカギになるが反面、2ハロンの距離短縮はプラスに働くはずだ。

 「ベストではありませんが、守備範囲だと思います。能力的にはこの世代でトップクラスのものがある。いい状態で出せれば結果はついてくると思います」と期待を込めたトレーナー。万全の仕上げを施し、秋華賞歴代最多タイの3勝をマークするルメールの手綱に託す。(戸田 和彦)

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