ロッキータイガーやコスモバルクなど 地方馬のジャパンC挑戦史

2023年11月23日 19:45

ロッキータイガー(左、ユーザー提供:Yassyさん)とコスモバルク(右、撮影:下野雄規)

 11月26日(日)に東京競馬場で行われるジャパンカップ(3歳上・GI・芝2400m)。今年は地方競馬からクリノメガミエース(牝4、兵庫・石橋満厩舎)とチェスナットコート(牡9、兵庫・田中一巧厩舎)の2頭が参戦を予定している。

 同レースに地方馬が初めて出たのは83年のこと。浦和記念やゴールドCを勝利していたダーリンググラス(浦和)が挑み、高橋三郎騎手を背に16頭立て10着という結果だった。当時、地方開催の中京競馬場で芝競走が行われていたものの、まだまだ各主催者や中央・地方間の交流が少なかったこともあり、ほとんどの地方馬にとって芝のレースは未知の世界。そんな不慣れな環境の中で、歴史の扉を開く挑戦だった。

 そして、85年にはロッキータイガー(船橋)が大健闘。東京記念でテツノカチドキを破り、ジャパンC出走権をつかんでのチャレンジだった。道中は最後方を追走していたが、直線では全馬差し切ろうかという勢いで追い込み2着。シンボリルドルフにこそ1.3/4馬身及ばなかったが、地方競馬の関係者に夢と勇気を与える走り。まだまだ外国馬優勢といわれた時代に、公営の星が日本馬ワンツーに貢献している。

 その後もガルダン(大井)やロジータ(川崎)、ハシルショウグン(大井)などが参戦。86年のジュサブロー(愛知)、91年のジョージモナーク(大井)は中山のオールカマー(GIII)を勝っての出走だったが、それぞれ7着、15着と、GIの壁に跳ね返されている。だが、04年には道営の雄・コスモバルク(北海道)が2着に好走。同馬は09年まで6年連続で参戦し、レースを賑わせた。

 近年ではジャパンCどころか、地方馬のGI挑戦も減少傾向となっているが、18年にはハッピーグリン(北海道)、昨年はリッジマン(岩手)が出走。そして今年は兵庫勢初のジャパンC参戦となる。イクイノックスやリバティアイランドを筆頭に超豪華メンバーが集結したが、2頭には一つでも上の着順を目指して、ファンの記憶に残るような走りを期待したい。

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