年の瀬にクラシック候補が出現-。23、24、28日の中山、阪神を舞台に2歳新馬戦が計11レース行われ、28日の中山5R(芝2000m)を圧倒的1番人気に推された
ニュージーズが圧勝した。異父姉に2冠牝馬
ミッキークイーンを持つ血統馬。ラスト2Fは11秒7→11秒3という加速ラップ。残り1Fから一気に5馬身差をつけた内容をルメールも「すごくいい反応でいい脚」と高く評価した。"世界最強"の称号を得た
イクイノックスと同じ、"木村厩舎×ルメール"のタッグで歩む良血馬の今後に注目だ。
新馬勝ち馬評価一覧
ニュージーズ(牡、父
リアルスティール、美浦・木村)
28日中山5R・芝2000m、ルメール「いいスタートを切れて、いいポジションを取れました。ずっと乗りやすかったです。前の馬がフラフラしたときに大きなスペースが開いて、すごくいい反応でいい脚を使ってくれました。楽勝でしたね。能力がありますし、楽しみです」(レース評価A、将来性★★★★★)
オーロラエックス(牝、父
サトノダイヤモンド、栗東・杉山晴)
23日阪神5R・芝2000m、松山「調教でしっかりと動けていましたし、返し馬から軽い走り。追ってからもいい脚でした。前有利の形を差し切って非常に強い内容だった。これからが楽しみです」(A、★★★★)
ベラジオボンド(牡、父
ロードカナロア、栗東・上村)
28日阪神5R・芝1800m、岩田望「スタートをしっかり切って、いい形で直線を迎えられました。追ってからもしっかり反応してくれましたし、初戦としてはすごくいい内容で終えられたと思います」(A、★★★★)
ウィンドフォール(牡、父パイロ、美浦・牧)
23日中山6R・ダート1800m、木幡巧「調教で動くようになっていましたからね。まだ体を使い切れず、頭を上げていましたが、そのあたりは今後の伸びしろ。これからの馬ですが、いい勝ち方でした」(B、★★★)
マーシーラン(牝、父
レッドファルクス、栗東・渡辺)
23日阪神6R・芝1400m、河原田「ゲートがすごくスムーズでしたし、好位で競馬ができました。コーナーではナムラ(
アトム)の動きを見て仕掛けられました。でも一番は馬が強かったことだと思います。この馬に乗せてくださったオーナーさんや厩舎関係者に感謝します。これからも頑張ります」(B、★★★)
ニシノフィアンス(牡、父
サトノダイヤモンド、美浦・竹内)
23日中山5R・芝1800m、永野「追い切りの感触は良く、気のいい馬なので楽しみにしていました。まだ馬が若くてフワフワするようなところはあったけど、直線で真剣に走ったときの体の使い方や推進力はいいものがあります。これからが楽しみです」(C、★★★)
パドマ(牝、父
ドレフォン、栗東・杉山晴)
24日中山5R・ダート1200m、加藤「ケイコに乗って
スピードがあると思っていましたし、ポテンシャルは高いですね。ハナを切りましたが、最後までバテずに頑張ってくれました。まだ上積みはありますよ」(C、★★★)
チザルピーノ(牡、父
ドレフォン、美浦・堀)
24日中山6R・芝1600m、ムーア「ゲートが開いて、いいスタートを切ってくれたが、道中は新馬らしい若さを見せることが多かった。きょうは能力だけで勝つことができた。経験を積めばさらに成長を見込めると思う」(C、★★★)
ワキノノーブル(牝、父
トウケイヘイロー、栗東・宮本)
24日阪神4R・ダート1400m、幸「調教からすごくいい子で、競馬に行ってもそのまま素直で乗りやすかったです。しっかり走ってくれました。これから成長していってくれると思います」(C、★★★)
スマートスピア(牡、父
キズナ、栗東・池江)
24日阪神6R・芝1600m、荻野極「当日の雰囲気はおとなしく行儀よく過ごしてくれて、レースも前半から最後までいい走りができたと思います」(C、★★★)
タッカー(牡、父
ミッキーロケット、美浦・清水英)
28日・中山6R・ダート1200m、永野「人気はありませんでしたが、ひそかに自信はありました。スタートが速いですし、身のこなしのいい馬ですね。まだ子どもっぽいですが、これからまだ良くなると思います」(C、★★)
(レース評価は馬サブロースタッフによるS、A、B、C、Dの5段階。将来性評価は★5が最高)