一昨年のマイルCSを制したセリフォス(c)netkeiba
一昨年のマイルCS覇者の
セリフォス(牡5、栗東・中内田充正厩舎)が、マイラーズカップ(4歳上・GII・芝1600m)で1年5カ月ぶりの勝利を目指す。
セリフォスは父ダイワメジャー、母シーフロント、母の父
Le Havreの血統。母は仏で5勝。16年の仏G1ジャンロマネ賞で4着の実績がある。
ここまで12戦5勝。2歳時に新潟2歳S、デイリー杯2歳Sと連勝。その後、GIでは朝日杯FSが2着、NHKマイルCと安田記念が4着と惜敗を続けた。しかし、秋になって覚醒。富士Sで約1年ぶりのタイトルを獲得すると、続くマイルCSで
ソダシや
シュネルマイスターなどの強豪を撃破。4回目の挑戦で遂にGI馬の称号を手に入れた。4歳時の昨年はGIばかりを4戦して未勝利に終わったが、安田記念では2着に健闘。秋2戦は8着、7着だったが、体調を崩して前哨戦を使えない誤算があったので、これが実力ではない。
巻き返しを期す5歳シーズン、始動戦はマイラーズCとなった。実は実績が物を言うレースで、GI勝ち馬は17年の
イスラボニータ、19年の
ダノンプレミアム、20年の
インディチャンプ、23年の
シュネルマイスターと出走機会4連勝中だ。今年のメンバー中、GI馬は
セリフォスのみ。大目標の安田記念に向けて、ここは落とせない一戦となる。
【GI馬のマイラーズC成績】14年以降、カッコ内はGI勝ち鞍
・15年…18着
マイネルホウオウ(13年NHKマイルC)
・16年…2着
ダノンシャーク(14年マイルCS)
・17年…1着
イスラボニータ(14年皐月賞)
・19年…1着
ダノンプレミアム(17年朝日杯FS)
・19年…6着
ケイアイノーテック(18年NHKマイルC)
・19年…7着
モズアスコット(18年安田記念)
・20年…1着
インディチャンプ(19年安田記念、マイルCS)
・23年…1着
シュネルマイスター(21年NHKマイルC)