Wコースで追い切ったニシノティアモ(右)(カメラ・荒牧 徹)
◆第61回福島記念・G3(11月22日、福島競馬場・芝2000メートル、ハンデ)追い切り=11月19日、美浦トレセン
重賞初制覇を狙う
ニシノティアモ(牝4歳、美浦・上原佑紀厩舎、父
ドゥラメンテ)は、素軽い動きで好仕上がりをアピールした。津村が騎乗して美浦・Wコースで外
ローズプリンセス(2歳未勝利)を2馬身半追走する形から、5ハロン69秒7―12秒0で併入。持ったままの馬なりで楽な手応えだった。上原佑調教師は「すごく落ち着いていて気持ちも余裕があった。狙い通りの追い切りができた」と、満足げに評価した。
昨秋に喉の手術をして、7か月半の休み明けから一気の3連勝と充実著しい。指揮官は「喉を手術したのは大きい。明らかにパフォーマンスが上がって、体もちょうどいいタイミングで休めて成長できた」と明かす。2走前の白河特別は正攻法の競馬で勝ち、前走の甲斐路Sは差して快勝するなど、脚質に自在性がある面も心強い。
ハンデは54キロに決まり、「トップハンデ(58・5キロ)の馬と比べたら悪くないと思いますが、もう少し軽くても」と語った。出来は申し分なく、チャンスは大きい。(坂本 達洋)