キタサンブラックとは天皇賞連覇(c)netkeiba
武豊騎手が最も勝っているGIが天皇賞(春)だ。古くは「平成の盾男」と呼ばれ、89年から91年まで4連覇。メジロマックイーンやスペシャルウィーク、ディープインパクトや
キタサンブラックなど、錚々たる名馬で8勝を挙げている。これに続くのが日本ダービーと天皇賞(秋)の6勝、さらにフェブラリーSと桜花賞と菊花賞が5勝となっている。菊花賞は昭和に88年のスーパークリーク、平成に96年のダンスインザダーク、00年のエアシャカール、05年のディープインパクト、そして令和に19年の
ワールドプレミアと、3元号制覇の大偉業を成し遂げている。
勝ちまくっているGIがある一方、1勝に留まっているレースも3つある。朝日杯FSを21年に
ドウデュースで初制覇したのは、多くのファンが知るところ。残りの2レースはというと、一つ目が阪神JF。前身の阪神3歳S、阪神3歳牝馬S時代も含め、94年の
ヤマニンパラダイスの1勝のみ。実に30年も勝利から遠ざかっているのだ。2歳GIは朝日杯FSと阪神JFが1勝ずつ、ホープフルSが未勝利となっている。もう一つはヴィクトリアマイル。15回の参戦で1番人気に4回、2番人気に1回、3番人気に3回騎乗しているが、09年の
ウオッカの1勝のみだ。
今週の天皇賞(春)には
サリエラ(牝5、美浦・国枝栄厩舎)で参戦する。牝馬での参戦は05年の
アドマイヤグルーヴ(11着)以来で2回目。JRA・GIを牝馬で勝てば09年安田記念の
ウオッカ以来で15年ぶり、同じく国枝栄厩舎の所属馬で勝てば初めてとなる。17年
キタサンブラック以来の9勝目となるか注目したい。