セレクションセールの見どころは? 初日の“プレミアムセッション”はより厳選された馬が上場

2024年07月22日 07:45

セレクションセールが行われる北海道市場(撮影:田中哲実)

 セレクトセールが大盛況で幕を閉じたが、競走馬のセールはここからが本番だ。まずは22日から24日にかけて、北海道新ひだか町の北海道市場でセレクションセールが開催される。過去のセール出身馬にはホッコータルマエやビッグアーサー、ジャックドールなどGI馬がズラリ。今年の上場馬の中から、高額取引が予想される馬を紹介する。

 今年から新たに設けられた初日の「プレミアムセッション」には、選抜された上場馬の中でもより厳選された馬が上場される。コントレイル産駒では24番のテオレーマの2023(牡)。21年のJBCレディスクラシックを制した母の初仔となる。芝でどうかは何ともいえないが、ダート適性には太鼓判を押せる。キズナ産駒では68番のクードメイトルの2023(牡)。伯母のファンディーナは17年のフラワーCの覇者。母は故障のため、志半ばでの引退となったが、その分も活躍してほしい。

 サートゥルナーリア産駒からは2頭を取り上げたい。18番のヤマカツマリリンの2023(牡)は重賞を5勝したヤマカツエースの半弟。他のきょうだいも多くが上級クラスに出世しているので、確実に走ってくれそうなイメージだ。そして82番のレーヌミノルの2023(牡)は、母が17年の桜花賞馬。全弟は先日のセレクトセール当歳セッションで3800万円(税抜)と意外な安値だったが、兄はどうなるか。

 その他ではダイワメジャー産駒から25番のマラコスタンブレの2023(牡)を紹介したい。伯母のマラコスタムブラダはアルゼンチンのG1勝ち馬。いとこで19年の阪神JFを制したレシステンシアは同じくダイワメジャー産駒なので、非常によく似た血統構成となる。筋肉量豊富なマイラー体型で、父の最後の大物となる可能性は十分にあるだろう。

 2日目以降ではオパールムーンやサイモンラムセスの半弟となる288番のコパノマルコリーニの2023(牡、父アルアイン)、サトノフェイバーの半弟となる399番のヴィヴァシャスヴィヴィアンの2023(牡、父インディチャンプ)、名牝系出身となる188番のウインジュビリーの2023(牝、父サートゥルナーリア)などに注目したい。

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