5日、中山競馬場で行われた山吹賞(3歳500万下、芝2200m)は、田中勝春騎手騎乗の3番人気ニシノエモーション(牡3、美浦・手塚貴久厩舎)が、道中3番手を手応え良く進むと、直線半ばで力強く抜け出し、中団から伸びた1番人気トリビュートソングに1馬身差をつけて優勝した。勝ちタイムは2分14秒1(良)。さらに1/2馬身差の3着には7番人気ミヤビベガが入った。
勝ったニシノエモーションは、父シンボリクリスエス、母ナドラ(その父Sadler's Wells)、祖母がヨークシャーオークス(英G1)、ヴェルメイユ賞(仏G1)を勝ったBint Pasha。半兄にウッドメモリアルS(米G1)2着のMaster David(父Grand Slam)がいる血統。昨年10月のデビュー戦はフサイチアソートの2着に敗れたが、続く未勝利(東京・芝2000m)を2歳コースレコードで快勝。約4か月ぶりとなった前走の水仙賞(500万下、中山・芝2200m)は1番人気に推されるも4着と人気を裏切っていた。通算成績4戦2勝。
なお、同馬の父シンボリクリスエスは02年のこのレースを快勝しており、今回の勝利で父子制覇を達成した。