戸崎を背に併せで追い切るサリエラ(左)(撮影・村上大輔)
「第70回オールカマー」は紅一点の
サリエラがWコースでグッと加速。晩成タイプの良血がここから真価を発揮する。
今週から美浦トレセンは開門時間が午前6時に繰り下がった。まだまだ残暑が厳しい。紅一点
サリエラの最終リハは戸崎を背に朝一番でWコースへ。
マイモーメント(4歳1勝クラス)を目標に3馬身後方からスタート。4角で馬体を併せると直線は内に進路を取り、爽快な脚さばきで一気に加速する。馬なりで6F82秒1〜1F11秒8をマークし、僚馬と併入した。
22年6月(1勝クラス=1着)以来のコンビ復活となる戸崎は「追い切りには初めて乗ったけど、乗りやすくて順調。前に乗せてもらった時より今日(18日)はハミ取りも良かった。直線も気持ち良く走っていた」と成長を実感していた。
ダイヤモンドS(2着)から臨んだ前走の天皇賞・春は好位追走も最後は余力がなくなり12着に敗れた。国枝師は「テンから気合を入れていって、しまいはガス欠になった」と振り返る。今回は距離が2200メートルに短縮される。「このくらいの方が合っている。折り合いがつけば問題はないよ」と心配はしていない。
昨夏の新潟記念は酷暑の影響もあったのか、実力を発揮できず7着。先週の中山は真夏並みの天候だったが、指揮官は「昨年のような疲れはない」と涼しい顔。大敗から仕切り直しを図る一戦。きょうだいにはG1馬
サリオス、重賞馬
サラキアなど活躍馬が並ぶ。良血がこれまでとはひと味違う走りを見せる。