重賞3勝目を目指すサトノグランツ(昨年9月撮影、ユーザー提供:おうどんさん)
父サトノダイヤモンドに続け! GII・2勝の実績を誇るサトノグランツ(牡4、栗東・友道康夫厩舎)が、京都大賞典(3歳上・GII・芝2400m)で史上2組目&42年ぶりの父仔制覇を狙う。
サトノグランツは父サトノダイヤモンド、母チェリーコレクト、母の父Oratorioの血統。母は12年の伊オークスの勝ち馬。半姉のダイアナブライトは21年のクイーン賞を制している。また、叔母のシーオブクラス(Sea Of Class)は18年の愛オークスとヨークシャーオークスの覇者。同年の凱旋門賞ではエネイブル(Enable)の2着に健闘した。
ここまで11戦4勝。デビュー3戦目から未勝利、ゆきやなぎ賞、京都新聞杯と3連勝で重賞初制覇。日本ダービーは11着に敗れたが、神戸新聞杯で2つ目のタイトルを獲得した。その後は4連敗中だが、前走の目黒記念でも58.5kgを背負いながら0秒2差の4着に健闘しているので、GIIなら力上位であることは間違いない。
父のサトノダイヤモンドは16年の菊花賞と有馬記念を制したが、18年の京都大賞典の覇者でもある。幾多の名馬が制している京都大賞典だが、意外にも父仔制覇は少なく、71年の父メジロアサマ→82年の仔メジロカーラの1組のみ。サトノグランツが父に続く戴冠を果たし、レース史に新たな1ページを刻むことを期待したい。