昨年のエリザベス女王杯を制したブレイディヴェーグ(昨年11月撮影、ユーザー提供:DKさん)
昨年のエリザベス女王杯覇者の
ブレイディヴェーグ(牝4、美浦・宮田敬介厩舎)が、マイル
チャンピオンシップ(3歳上・GI・芝1600m)でGI・2勝目を狙う。
ブレイディヴェーグは父
ロードカナロア、母インナーアージ、母の父ディープインパクトの血統。母はJRAで4勝を挙げたオープン馬。叔母の
ミッキークイーンは15年のオークスと秋華賞の覇者。いとこの
エピファニーは今年の小倉大賞典、同じく
ミッキーゴージャスは愛知杯を制している。
ここまで6戦4勝。デビュー2戦目から楽勝続きの2連勝。重賞初挑戦のローズSは
マスクトディーヴァに差し届かずの2着だったが、続くエリザベス女王杯でGI初挑戦初制覇を果たした。その後は順調さを欠き、3月のドバイターフ、8月の新潟記念と2戦連続で回避することとなったが、待望の復帰戦となった府中牝馬Sを快勝。3歳時に比べて逞しくなった走りを披露した。今回は初のマイル戦だけに追走がカギだが、そこはルメール騎手の手綱に託すのみだ。
逆風となるデータもある。3歳限定戦だった時代も含め、エリザベス女王杯の勝ち馬がマイルCSに参戦したことは2回あり、ともに
ファインモーションで03年が2着、04年が9着。また、マイルGIまで幅を広げても、延べ16頭で2回ある2着が最高着順なのだ。
ブレイディヴェーグは史上初となるエリザベス女王杯&マイルCSのダブル制覇を成し遂げることができるか。そういった視点でも、その走りからは目が離せない。