昨年のエルフィンSを制したライトバック(24年2月撮影、ユーザー提供:やまさん)
今度こそ能力全開といくか。昨春の牝馬二冠でともに3着だったライトバック(牝4、栗東・茶木太樹厩舎)が、日曜東京10Rの初音ステークス(4歳上牝・3勝クラス・芝1800m)でオープン入りを狙う。
ライトバックは父キズナ、母インザスポットライト、母の父Exceed And Excelの血統。牝祖はドフザダービー(Doff the Derby)なので、古くは91年の英愛ダービーやキングジョージVI世&クイーンエリザベス・ダイヤモンドSを制したジェネラス、JRAで重賞2勝のオースミタイクーン、最近では16年の皐月賞馬のディーマジェスティ、19年のスプリンターズS覇者のタワーオブロンドンと同じ一族となる。
ここまで6戦2勝。昨春の牝馬クラシックは桜花賞、オークスともに3着。惜しくもタイトルには届かなかったが、桜花賞で上がり3F最速となる32秒8をマークするなど、世代屈指の決め手を示した。その後は休養を挟んで新潟記念で始動予定だったが、馬場入り後に放馬して競走除外に。放牧を経て、待望の復帰戦となった前走の嵯峨野Sは後方から伸びを欠いて7着だった。レース前のテンションが高いように、精神面に課題あり。とはいえ、現級なら上位の力を秘めていることも間違いない。
春の大目標はおそらくヴィクトリアマイルだが、そこに向かうには心身の成長、そして賞金加算が必須だ。内容も伴った形で、春の大舞台への足掛かりとなる勝利を手にしてみせる。