栗東坂路の併せ馬で態勢を整えたマディソンガール(手前)=撮影・石井剣太郎
「デイリー杯クイーンC・G3」(15日、東京)
牝馬クラシックへと続く重要な一戦。半姉に3冠牝馬
リバティアイランドを持つ良血馬
マディソンガールは12日、栗東坂路で追われ、併せた僚馬を手応えで圧倒。無傷2連勝でのタイトル奪取へ好ムードを漂わせた。重賞で上位争いを演じている
ショウナンザナドゥは、同じく栗東坂路で軽快リハ。こちらも雰囲気は上々だ。
良血が今、花開く。3冠牝馬
リバティアイランドを半姉に持つ
マディソンガールは、栗東坂路で併せ馬を敢行した。
ミッキージュエリー(3歳未勝利)を目標に、内から追走する形でスタート。気合を前面に出すようなフォームで、馬なりのままスパーリングパートナーと馬体を合わせてフィニッシュした。
刻まれたタイムは4F52秒2-37秒7-12秒5。ラスト1Fのラップ自体は目立たないが、気持ち強めに追われた僚馬との対比は目を引くものだった。福永助手は「中間の調整では気が入り過ぎているといった感じに。幼さを見せているところが、レースでどのくらい影響するかは気掛かり」と不安点を挙げつつも、「予定通りの調教メニューを消化できていて、動きに関しては問題ありません」と
ジャッジした。
新馬戦は素質馬
ショウヘイを最速の末脚(上がり3F33秒0)で差し切り勝ち。エンジンの掛かりは遅かったが、点火してからの破壊力は姉の姿と重なる部分があった。「強い競馬で勝ち上がってくれて、その後はここへ照準を合わせました。カイバも以前より食べているようですし、まだ1走のみで能力比較は難しいですが、重賞メンバーでどんな競馬ができるか」と楽しみにする。
道のりこそ違えど、姉と同じく頂を目指すことに変わりはない。ここも力強い末脚を繰り出して、名牝への登竜門を突破する。