競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
きさらぎ賞は1番人気の
サトノシャイニング(牡、杉山晴)がV。道中は前走と違って中団を追走する形だったが、直線で外へ持ち出すとメンバー最速の上がり3F35秒1の末脚で前の馬を一気にかわし去り、2着に3馬身差をつけて重賞初制覇を決めた。花田助手は「気持ちの前向きさが強い面があり、今回は馬を前に置く形でどんなレースができるかという課題を持って臨みました。調教でもその点の対策を施して課題はクリアできていましたし、レースでもいい走りができました」と喜んだ。担当の小川助手は「毎日の調教が勉強。厩舎スタッフや騎手と協力をしながら、馬とコンタクトを取りながらやってきています。これまでの課題はクリアできていますが、次走予定の皐月賞(4月20日・中山、芝2000m)に向けて、大歓声のなかでスタンド前の発走、多頭数の競馬で内めの枠が当たってゲートに先に入った時の対応などまた新しい課題が出てきます。これまでと同様に毎日の調教で勉強をしながら、クリアしていけたらと思います」と気を引き締めた。既に芝2000m、関東遠征、右回り&左回り両方のコースを経験しているのは心強い。これからもっと成長が見込める馬で、G1でも楽しみな逸材だ。
シンザン記念6着の
ジーティーマン(牡、小栗)は3月16日の阪神1勝クラス(芝1600m)を予定。「前走も行きたがる面を見せていましたが、しまいは脚を使っていますし、能力のあるところは示してくれました。使いながら徐々に成長してくれば」と師。僚馬で1月の中京1勝クラス(芝1200m)を勝った
フードマン(牡)はマーガレットS(23日・京都、芝1200m)へ。「前走は初めての千二でしたが、鞍上が臨機応変にうまく対応してくれました。新馬戦は重馬場で勝っていますし、馬場状態は問いませんが、
スピードを生かせる良馬場の方がより良さそうです」とス
プリント戦連勝を期待した。僚馬で1月の中京1勝クラス(ダート1800m)を勝った
ベルベルコンパス(牡)は伏竜S(3月29日・中山、ダート1800m)を予定。「前々走は1角で不利がありましたので。前走は道中で砂をかぶり、直線では抜け出すスペースを探しながらも、狭いところから良く抜けてきてくれました。使うごとに良くなっていますし、次走も楽しみです」と期待を寄せた。(馬サブロー栗東支局・塩手)