中山での勝利が海外での活躍のカギ? 中山記念Vで海外へと羽ばたいていった馬たち

2025年02月26日 07:30

14年の中山記念を制したジャスタウェイ(撮影:下野雄規)

 近年の中山記念は大阪杯ではなく、ドバイや香港への前哨戦の意味合いが強くなっている。実際、このレースをステップに海外でビッグタイトルを手にした馬は多い。今回はその中から懐かしの名馬2頭を取り上げる。

 まずは11年のヴィクトワールピサだ。前年の皐月賞の覇者。秋のフランス遠征では結果を残せなかったが、帰国後に有馬記念を制覇。明けて4歳となり、ドバイ遠征のステップレースとして中山記念を選んだ。単勝1.4倍の圧倒的1番人気に推された一戦、道中は後方で脚をためていたが、4角で大外から一気に進出。一瞬で先行勢を飲み込むと、そのまま後続を突き放し、2着のキャプテントゥーレに2馬身半差の大楽勝を収めた。この勝利で勢いを付け、続くドバイワールドCでは日本馬としての初制覇を果たすこととなる。

 そしてもう1頭が14年のジャスタウェイである。前年の天皇賞(秋)でGI初制覇。その後は休養に充て、ドバイへの前哨戦として中山記念に駒を進めた。主戦の福永祐一騎手が騎乗停止中だったため、横山典弘騎手との初コンビ。そして、この日は珍しく先行策に出る。そのまま手応え良く直線に向くと、ラチ沿いから鋭伸。一瞬で後続を引き離し、大接戦の2着争いに3馬身半差をつける圧勝を見せた。続くドバイデューティフリーでも6.1/4馬身差の大楽勝。この勝利により、14年度のワールド・ベスト・レースホース・ランキングでは日本調教馬として史上初めて単独1位となった。

 この2頭以外にも、17年のネオリアリズム、19年のウインブライト、22年のパンサラッサなどが、中山記念をステップに海外のGIを制している。今年はソウルラッシュがここをステップにドバイ遠征を視野に入れているとのこと。偉大な先輩達に続けるかどうか、その走りに要注目したい。

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