無傷で重賞3連勝を果たしたオケマル(撮影・中山伸治)
「兵庫若駒賞」(6日、姫路)
1番人気の
オケマルが最終4角先頭から後続に大差をつけて圧勝した。デビューから無傷の5連勝で、重賞3連勝を成し遂げた。2着は4番人気の
ジーニアスレノンが向正面から追い上げて追走し、3着には2番人気の
ベラジオドリームが逃げ粘った。
オケマルが桁違いの強さを見せつけた。最終4角で押し出されるようにして先頭に立つと、直線だけで後続を一方的に突き放した。2着とは2秒1の大差。「自分がへまをしなければ兵庫3冠はいける。騎手人生で最後の宝物」と下原理は逸材を絶賛した。
課題のスタートが決まると、道中は2番手外で逃げる
ベラジオドリームの様子をうかがった。「ペースが流れていても馬に余裕があった。直線を向いてからは、追うのをやめようと思うくらいの手応え。前走は強いと思ったが、今回はビビった」と鞍上は振り返る。
次走は菊水賞(4月2日・園田)。兵庫3歳3冠の1冠目だが、今回の勝ちっぷりなら3冠達成は確実だ。「今回は8割の仕上がり。心肺機能は向上してきたが、トモの使い方はまだまだ。秋口にはもっと良くなる」と盛本信師。デビューから無敗を継続で、立ちふさがる相手は地元に見当たらない。順調に成長すれば地方競馬の枠に収まらず、サウジアラビアやドバイへの世界進出がテーマになるだろう。