デビュー戦を快勝したダノンセンチュリー(今年2月撮影、ユーザー提供:グチマサさん)
フィエールマン産駒としては史上最高価格となる2億1000万円(税抜、以下同)で取引されたダノンセンチュリー(牡3、美浦・萩原清厩舎)が、スプリングステークス(3歳牡牝・GII・芝1800m)で重賞初制覇を狙う。
ダノンセンチュリーは父フィエールマン、母シャンブルドット、母の父Lope de Vegaの血統。母はJRAで1戦0勝だが、伯母のイルーシヴウェーヴは09年の仏G1・仏1000ギニーの勝ち馬。いとこのアドマイヤビルゴは17年のセレクトセール当歳において、国内のセールでは史上2位の高値となる5億8000万円で取引されて、20年の若葉Sなどリステッドを3勝した。この血統も評価されて、22年のセレクトセール当歳では父の産駒として史上最高価格となる2億1000万円の高額取引となった。
今年2月の東京でデビュー。スローペースの逃げから直線で加速すると、追ってきてアールヴィヴァンをクビ差抑え、初陣を飾った。今回は初の中山、初のコーナー4つの競馬となるが、ポテンシャルで引けをとることはないだろう。
フィエールマン産駒はこれまでにJRAで11頭が勝ち上がり。しかしながら重賞には3頭が出走し、先週の弥生賞のガンバルマンの5着が最高着順となっている。ここでダノンセンチュリーが父に初タイトルを届けるとともに、春の大舞台に飛躍するか。今後を占う大事な一戦となることは間違いない。