3月12日(水)に船橋競馬場で行われるダイオライト記念(4歳上・JpnII・ダ2400m)。22年に名古屋グランプリが距離短縮されたことにともない、ダートグレード競走では最長距離となった。貴重なロングディスタンス戦とあって、中央・地方のスタミナ自慢が集う。
同レースはリピーターに注目したい。過去10年、クリソライトが15年〜17年に3連覇しているほか、ユーロビート、アポロケンタッキー、アナザートゥルース、テリオスベルが複数回好走している。昨年覇者のセラフィックコールはもちろん、2年前の3着馬メイショウフンジンの上位進出にも警戒だ。発走予定日時は12日(水)の20時5分。主な出走予定馬は以下の通り。
■セラフィックコール(牡5、栗東・寺島良厩舎)
デビューは3歳2月と遅めながら、初陣から同年秋のみやこSまで無傷5連勝。出遅れながら上がり最速で豪快に差し切るレースぶりも相まって、怪物の出現を予感させた。チャンピオンズCで白星はストップしたが、続くダイオライト記念で巻き返し。その後は5着、8着、12着と波に乗れていないが、昨年制した舞台で復活へ。
■キリンジ(牡5、大井・渡辺和雄厩舎)
デビュー5戦目で初白星を手にすると、その後はダートグレード競走でも好走したが、昨夏に兵庫競馬に電撃移籍。秋にはJBCクラシックで3着に入り、変わらずトップクラスの実力を見せた。前走からは大井に転入。初戦の金盃では6馬身差の圧勝と、長距離戦で才能が開花した。相手はさらに強くなるが、ビッグタイトルをつかむか。
■ディクテオン(セ7、大井・荒山勝徳厩舎)
23年秋の浦和記念、名古屋グランプリ、昨年の白山大賞典とダートグレード3勝の実力馬。今回から大井所属となった。仕掛けどころが難しい馬で、前走の浦和記念もなし崩し的に脚を使わされてしまった印象。今回もマイペースで動ければ、実力的にまったく見劣りしない。名手・吉原騎手を背に新天地で再び花開くか。
■グランブリッジ(牝6、栗東・新谷功一厩舎)
デビュー戦7着を除き、その後の21戦ですべて掲示板以内という安定株。3歳時の関東オークスを皮切りにダートグレード5勝を挙げ、昨年の川崎記念で2着に好走するなど、牡馬を含めても現役屈指の実力を持っている。2400mは初めてだが、2100mは5戦して2勝、2着3回。長い距離には自信があり、今回も主役候補の一頭だ。
そのほかにも、前々走の浦和記念を6馬身差で圧勝したアウトレンジ(牡5、栗東・大久保龍志厩舎)、佐賀記念で待望の初タイトルを手にしたメイショウフンジン(牡7、栗東・西園正都厩舎)、鋭い決め手が武器のテンカハル(牡7、船橋・山田信大厩舎)などが出走を予定している。