横山和とともに連覇に挑むベラジオオペラ(撮影・石湯恒介)
「大阪杯・G1」(6日、阪神)
史上初の連覇を狙う
ベラジオオペラは主戦の横山和を背に2日、栗東CWで最終追いを行った。迫力満点の動きで駆け抜け、好時計をマーク。
パワーアップした姿を見せつけ、大舞台へ向けての準備を整えた。
昨年覇者の風格が漂っている。
ベラジオオペラは栗東CWで併せ馬を敢行。美浦から駆けつけた横山和を背にゆったりとした脚取りで姿を現し、直線で気合をつけられると一気に
ギアチェンジ。筋骨隆々の体を大きく使ったパワフルな動きを披露し、併せた
モズリッキー(6歳オープン)を4馬身半突き放した。6F81秒5-36秒8-11秒1の好時計をマーク。鹿毛の馬体がキラキラと輝いていた。
ともに連覇を狙う鞍上は「多少気になるところはあったけど、十分動ける態勢だと思います。乗る度に体つきもしっかりしてきましたし、それでいて操縦性の高さは武器だなと再確認しました」と手応えあり。上村師も「先週しっかりして、日曜もやってるので、きょうでいい状態で向かうことができると思います。心身ともにしっかりしてきたという成長が見てとれる」と納得の表情を浮かべた。
番手からそのまま押し切る力強いパフォーマンスで完勝を収めた昨年。以降、勝ち星には恵まれていないが、前走の有馬記念では初距離でダービー馬2頭を含む一線級の豪華メンバー相手に、勝ちに行く強気の競馬で差のない4着。「暑さに弱い馬なので、今の時季が一番いいパフォーマンスを発揮できる」とうなずく指揮官。気温が上がり、状態は右肩上がりだ。
いざ、史上初の大阪杯連覇へ-。「ここ2戦、結果を残せていないし、思うところはある。去年勝てた舞台をいい
ステップにして、この5歳のシーズンも頑張っていきたい」と力を込めた鞍上。充実の一年にするためにも、このタイトルは譲れない。