ヴィーナスバブル(今年1月撮影、ユーザー提供:ワラビさん)
先月5日に9人の調教師が開業して、約1カ月が経った。中には着々と勝ち星を積み重ねているトレーナーも。このタイミングで、ここまでの活躍を振り返ってみよう。
一番星は栗東の東田明士調教師だった。3月16日の阪神5Rをヴィーナスバブルで制し、7戦目で初勝利。16頭立ての15番人気とあって、単勝は2万2340円の超高配当だった。東田厩舎はここまで【2-2-3-15】の好成績を残しており、8番人気以下の伏兵が4回も馬券に絡んでいる。厩舎力の高さを感じさせるだけに、穴党ならずとも要注目だ。
JRA初の女性トレーナーとして注目を集める前川恭子調教師も、3月23日の阪神4Rをミトノオルフェで制し、歴史的1勝を挙げている。これより前の3月18日には高知で初勝利を挙げ、高松宮記念のモズメイメイではGI初出走。順調な船出といえるだろう。また、GIジョッキーの秋山真一郎調教師は、3月22日の阪神4Rのバッケンレコードで初勝利。武豊騎手のタッグでの勝利は話題となった。
他では佐藤悠太調教師が最多の3勝、柄崎将寿調教師が美浦組で最多の2勝。加藤公太調教師も2勝を挙げている。また、井上智史調教師と浅利英明調教師も先週、待望のJRA初勝利を手にした。
一方、意外な足踏みとなっているのが、元トップジョッキーの田中勝春調教師だ。ただ、出走回数が9回と少なく、その中で7番人気と8番人気の2着があるので、内容は決して悪くない。近い将来、調教師として初のカッチースマイルが見られるに違いない。