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【天皇賞】ヘデントール 抑え切レーン シビれる手応えのまま併入 木村師は自然体「やれることをやるだけ」

2025年05月01日 06:00

 3頭併せで万全の仕上がりを示したヘデントール(中央)=撮影・佐々木彰尚

 「天皇賞(春)・G1」(4日、京都)

 混戦ムードの春盾でG1初制覇を狙うヘデントールが4月30日、美浦Wで最終追い切り。短期免許で来日したレーンとの初コンタクトで、万全の仕上がりをアピールした。ジャスティンパレスブローザホーンのG1馬も調子を上げてきた。スタミナ自慢のサンライズアースは栗東CWでの併せ馬で態勢を整えた。

 1週前に美浦Wで6F77秒5を計時したハードトレとは対照的に、当週は静。闘志はぐっと内に秘め、ヘデントールが美浦Wで粛々と追い切りを終えた。

 今週から短期免許で騎乗するレーンを背に、フレッチア(10歳障害未勝利)、セブンメデュラス(3歳未勝利)と3頭併せの真ん中で負荷をかけられ、6F85秒9-38秒4-11秒4。引っ張り切りの手応えのままで併入した。

 鞍上は「すごくいい馬で言うことない。まだまだ伸びしろを感じる」と初コンタクトに満足そう。木村師も「騎手にどんな馬か体感してもらうのがテーマだった。リズム良く走れていたし、いい印象を持ってくれた」と納得の表情だ。

 昨年1月に2戦目で未勝利戦を突破した。3月に2勝目、続く青葉賞でダービー出走権を目指すも8着で断念。その後2勝クラス、3勝クラスを連勝し、3冠最後の菊花賞に間に合った。そこで2着に入って世代上位の能力を証明すると、前走のダイヤモンドSを完勝した。

 ここまでの道のりを木村師は「菊花賞はきついローテーションでどうかと思っていたが、G1で戦えるところを示してくれた。前走はG1を目いっぱい走った後で半信半疑な面もありつつ、しっかり勝ち切って内容も良かった」と振り返る。上り調子で迎えるG1に「注目度は高いだろうと感じています」としつつ「丁寧にやれることをやるだけ」と自然体を崩さない。

 群雄割拠の長距離界。年長の実績馬に加え、同世代のライバルにも勢いある顔ぶれ。ステイヤーの血を開花させた4歳馬が頂点を目指す。

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