NHKマイルCに出走予定のアドマイヤズーム(写真左、撮影:井内利彰)
昨年の朝日杯FSの勝ち馬、
アドマイヤズーム(栗東・友道康夫厩舎)。前走はニュージーランドTで2着しており、次走は5月11日に東京競馬場、芝1600mで行われるNHKマイルCへの出走を予定。今朝1日はレースに向けた1週前追い切りを行っている。
朝日杯FSの1週前追い切りと同じく、荻野極騎手が騎乗してCWでの併せ馬。角馬場で担当する大當祥貴調教助手からジョッキーへ乗り替わって馬場へ向かっていくが、その時の落ち着き払った様子が2歳時とはまるで違う。
馬場入りもゆったりして雰囲気たっぷり。
レッドイステル(3歳1勝クラス)を3馬身ほど後ろから追走していたが、向正面から15秒を切るラップで入っていき、走りが落ち着いていて、それほど
スピードを感じない。3コーナーで少しラップが遅くなり、4コーナーも14秒台で回ってくる。
最後の直線は内から前に並びかけていくが、並んだかと思うと一瞬にして1馬身抜け出す。これが
アドマイヤズームの武器、強烈な瞬発力。それを見せつけて、相手を突き放し、大きく先着してのゴールだった。
時計は6F80.5〜5F65.9〜4F51.3〜3F36.2〜2F22.1〜1F10.7秒。朝日杯FSの1週前追い切りも素晴らしい動きだったが、今の方が推進力があって、抜群の
バランスで加速しているという走り。本番のGIへ向けて態勢は整っている。
(取材・文:井内利彰)