エプソムC2025に出走予定のダノンエアズロック(24年3月撮影、ユーザー提供:旅っ程さん)
超高額馬のダノンエアズロック(牡4、美浦・堀宣行厩舎)が、エプソムカップ(4歳上・GIII・芝1800m)で重賞初制覇を狙う。
ダノンエアズロックは父モーリス、母モシーン、母父Fastnet Rockの血統。母は豪州でG1を4勝した名牝。半姉のプリモシーンは18年のフェアリーS、関屋記念、20年の東京新聞杯と重賞を3勝している。22年のセレクトセール1歳では4億5000万円(税抜)の高値で取引された。
ここまで7戦3勝。デビューから新馬、アイビーSと2連勝。弥生賞の7着を挟み、プリンシパルSでリステッド2勝目を挙げた。ただ、その後は日本ダービーが14着、毎日王冠が6着、チャレンジCが7着と悔しい競馬が続いている。今回は約半年ぶりの実戦だが、そこは名門・堀厩舎なので仕上がりに不安なし。全力を出し切れれば好勝負になるはずだ。
国内のセールで取り引きされた馬に限ると、過去最高額の重賞勝ち馬は14年のきさらぎ賞とチャレンジCを制したトーセンスターダム、19年のきさらぎ賞を勝ったダノンチェイサー、24年の中日新聞杯覇者のデシエルトの3頭で2億5000万円(税抜)。したがってダノンエアズロックが勝てば、3頭を抜いて首位浮上となる。ここまでの歩みが決して悪いわけではないが、総獲得賞金は落札額の10分の1程度。レーン騎手を背に今度こそは初タイトルをつかみ取り、更なる飛躍につなげてほしい。