【エプソムC予想】開催時期変更でレースの性質に大きな変化も? 求められるのは総合的なスピード能力

2025年05月10日 06:35

エプソムCに出走予定のダノンエアズロック(撮影:下野雄規)

 春の東京開催を締めくくると同時に、サマー2000シリーズへと向かう馬たちによる中距離の別定重量戦だったが、今年は施行時期が大きく繰り上がり、性格の異なるレースとなりそうだ。今後は安田記念へのステップレースとして注目を集めることになるかもしれない。舞台となる東京競馬場芝1800mは2角ポケットからのワンターンコース。内枠の先行馬は有利にレースを進められる事ができるが、最後に長い直線が待ち構えている。総合的なスピード能力が求められるコースだ。

 ◎ダノンエアズロックはアイビーS、プリンシパルSの優勝馬で、毎日王冠0.3秒差6着。東京競馬場に限れば日本ダービー以外は大きく崩れていない。前走のチャレンジCは半マイル通過46.7秒、前半1000m58.4秒のハイペースを大外枠から追いかけたために最後は力尽きたが、ペース云々よりも大型馬だけに京都競馬場の内回りコースが微妙に影響したのかもしれない。得意の条件に戻るここは見直したい1戦だ。

 〇シュトラウスは白富士S優勝馬。2歳時には不良馬場のデビュー戦に勝利し、サウジアラビアRC3着のち東京スポーツ杯2歳Sに勝っている。人気を集めた朝日杯FSは大外枠で出遅れたうえに3角先頭でスタミナを失い、直線勝負にかけたファルコンSは前が開かずに力を出し切ることができなかった。一息入れて秋はオーロCから始動しアタマ差2着のち前走を快勝した。距離にめどを立てたのは大きい。

 ▲ドゥラドーレスは小倉日経賞優勝馬。この時は課題だったスタートを決めて半マイル通過49.3秒というスローペースを好位追走。最後は先行馬たちをねじ伏せた。途中、長い休養を何度も繰り返しているが、毎日杯3着、菊花賞4着の実力馬。過去9戦のキャリアの中で掲示板を外したのは1年3か月ぶりの出走となったオクトーバーSのみ。それでも勝った馬から0.7秒差なら悲観することもない。

 △デビットバローズは大阪城S優勝馬。デビュー4戦目の初勝利から3連勝を記録するなど高い能力を内在させていたが、気難しさが出世を妨げていた。昨年、函館記念のちに去勢手術を行い、その初戦は強敵相手に2着だったが前走は強い内容だった。ここも差はない印象だ。

 ほかでは長期休養明け3戦目となる△セイウンハーデスはこの距離で見直したいし、重賞2着4回の△トップナイフも無視はできない。そして京都新聞杯に勝って、神戸新聞杯の2着△ジューンテイク。神戸新聞杯のあと左前脚に浅屈腱炎を発症し、ここは復帰初戦となるだけに全幅の信頼は置けないが、強い4歳世代を代表する1頭だ。

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