【南井克巳元調教師 豪腕の視点】レースぶりは一番だったアルマヴェローチェ 個人的には文句なしのレース

2025年05月26日 06:00

 オークスを制したカムニャック(15)、2着のアルマヴェローチェ(1)

 「オークス・G1」(25日、東京)

 牝馬クラシック第2戦を制したのは4番人気のカムニャックだった。短期免許で来日中のA・シュタルケ騎手(51)=ドイツ=はJRA・G1初勝利で、オークス最年長優勝記録(51歳4カ月22日)を更新。友道康夫調教師(61)=栗東=は牝馬クラシック初制覇を果たし、現役調教師のクラシック競走勝利数単独1位(7勝)となった。2着に2番人気のアルマヴェローチェ、3着に10番人気のタガノアビーが入り、1番人気のエンブロイダリーは9着に敗れた。

  ◇  ◇

 前哨戦から判断して桜花賞組がやっぱり強いんじゃないかなと思ってこのレースを見ていた。距離を克服していくのがクラシックの醍醐味の一つでもあるんだけど、それも明暗を分けたかな。

 桜花賞2着のアルマヴェローチェは今回も惜しい2着。ただ個人的には文句なしのレースだと思う。最内枠からスタートをスッと切って好位につけて岩田(望)君の追いだしもばっちりだったね。最後も馬は差し返そうとしていた。半馬身、1馬身差だと諦めもつくものだけど、G1で鼻、頭差だと悔しくてしょうがないだろうね。勝負では負けたけど、距離をこなしたし、レースぶりは一番だったと思う。

 勝ち馬のカムニャックはシュタルケがいつでも外に出せるような位置で運んでいた。掛かっていたけど、まだ許容範囲に収まっていた。左回りは合っているんだろうし、特に東京コースは3度目。なじんでいるような感じがあったし、長くいい脚を使った。かみ合ったのもあるけど、もちろん馬に力がある。

 案外だったのがエンブロイダリーだね。位置取りは悪くなかったけど、ちょっと掛かり過ぎていた。もしくは距離なのかも知れない。注目していたリンクスティップは直線で伸びて止まって、また伸びた。チグハグになったけど、掲示板を確保しているのは立派。3着争いをした千田君の2頭も今後が楽しみだね。

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