目黒記念2025に出走予定のハヤヤッコ(24年11月撮影、ユーザー提供:るるるりさん)
「白毛のアイドル」
ハヤヤッコ(牡9、美浦・国枝栄厩舎)が、目黒記念(4歳上・GII・芝2500m)で重賞4勝目を狙う。
ハヤヤッコは父キングカメハメハ、母マシュマロ、母の父クロフネの血統。祖母は白毛一族の祖として知られる
シラユキヒメ。GI勝ち馬の
ソダシや
ママコチャはいとこ、近親には重賞6勝を挙げた
メイケイエールがいる。
ここまで44戦7勝。2歳のデビュー当初は芝を走っていたが、4戦目からダートに切り替え、3歳時のレパードSで重賞初制覇。4歳時にブラジルC、5歳時にスレイプニルSを制するなど、ダート中距離路線で活躍した。そして6歳時に芝に再転向。その年の函館記念で白毛馬では初となる芝ダート両方でのJRA重賞制覇を達成している。その後は勝利に手が届いていなかったが、3走前のアルゼンチン共和国杯で2年4カ月ぶりの白星をゲット。続く有馬記念は15着、年明け初戦の日経賞は10着に終わったが、得意の左回りでGIIなら好勝負になって不思議ない。
無事これ名馬というべき記録もかかる。目黒記念の最年長制覇は11年の
キングトップガンの8歳。
ハヤヤッコが勝てば史上初の9歳馬Vとなるのだ。また、JRAの世代限定重賞勝ち馬が9歳で平地重賞制覇となれば同じく史上初。年下の強豪がズラリと揃った一戦だが、記録尽くめの勝利となることを期待したい。