2022年にGIII格付けを得たのをきっかけに日本ダービー前日へと移設された3歳馬限定ス
プリント重賞。舞台となるのは京都競馬場内回りコースを使用する芝1200m。向正面半ばからスタートするワンターンコースで、内ラチから約10mの仮柵が設けられたDコースが使用され、最後の直線はほぼ平坦の323.4m。コース形態上、先行力は不可欠ともいえるレースだ。
◎
ポッドベイダーは、福島2歳S、マーガレットSの優勝馬。福島2歳Sは前後半の3ハロンが34.0秒〜36.7秒というタフな流れの中、先行集団を見るような位置でレースを進めると最後は外から力強く脚を伸ばし、前走のマーガレットSは35.5秒〜34.1秒のペースを2番手追走からメンバー最速タイの末脚で楽に抜け出した。大きく崩れたのは両前を落鉄していたというシンガポールTC賞のみ。どんなペースにも対応できる自在性は大きな武器だ。
〇
ワースは雪うさぎ賞優勝馬。芝1400m戦でデビューし、その後はマイル路線を歩んだが、今年3月からはス
プリント界に矛先を変え2着、1着。前走、前々走ともに前半はやや促されながらの追走だったが、最後は長く良い脚を使って上位に食い込むあたり、ス
プリンターとしての能力の高さを示している。芝1200mは3戦目。前々走で緩い馬場をこなしており、仕掛けどころ次第では互角以上の競馬が期待できる。
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カワキタマナレアはシンガポールTC賞優勝馬。ダッシュは一息だが、前進気勢にあふれた馬で芝1200mは[2-0-0-1]。札幌競馬場での2戦はいずれもゴールに向かっての加速ラップをものともせずにメンバー最速の末脚で突き抜け、ファンタジーSも5着とはいえ0.1秒差。着順イメージほど悪い内容ではなかった。前走は久しぶりのス
プリント戦で持ち味を発揮できなかったが、改めて期待したい。
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ニタモノドウシはクローバー賞優勝馬。11秒台が連続する平均的なラップだったが中団から豪快に脚を伸ばしてレコード勝ち。
スピード能力を証明している。不利が重なった前走を度外視して注目したい。
小倉2歳S2着で
クロッカス賞勝ち馬△
クラスペディア、レースセンスの良さを感じさせる△
カンシンと、最後に2戦2勝の△
ウイントワイライト。1200m戦は初めてだが、レースぶりに注目したい。