Cウッドを3頭併せで追い切るベラジオオペラ(手前)
「第66回宝塚記念」の1週前追いが4日、東西トレセンで行われ、ファン投票1位の
ベラジオオペラ(牡5=上村)がCWコース6F80秒4〜1F11秒0の好時計をマークした。連覇を飾った前走大阪杯に続く3度目のG1制覇に向けて、着々と準備を進めている。
名優の風格が出てきた。22万8950票のファン投票に込められた期待を背負い、
グランプリの舞台へ。前走大阪杯をコースレコード勝ちした
ベラジオオペラが上村師を背にCWコースで重厚感あふれる1週前リハーサルを見せた。同厩舎
ベラジオボンド(4歳3勝クラス)の内で併せ馬。タクトを取った指揮官がラスト1F手前から
ゴーサインを出す。理想通り、ぐいぐい伸びていく。6F80秒4〜1F11秒0。負荷をかけ、併入でゴールへ。大阪杯後、ずっと調教をつけているトレーナーの言葉が順調さを物語っている。
「昨日(3日)の雨で馬場が重かったけど時計はしっかり出ている。1週前としてはいい感じですよ」
前走、圧巻勝利の反動もなく、奇麗な上昇カーブを描いている。昨年このレースは3着。あえて弱点を探せば以前から師が「暑い時季が苦手」と語っていたが今年から暑熱と梅雨時期を考慮し、例年より2週間、施行時期が繰り上げになった。これは大きな後押し材料だ。「昨年は(10週連続開催最終週の)京都で特殊な馬場。今年は阪神の2週目ですから」と歓迎。6・15、仁川のステージは雨でも晴れでも問題ない。大勢のファンが集うオペラ劇場で堂々、主役を張る。