「新馬戦」(7日、阪神)
ダービーの余韻がまだ冷めやらぬなか、今週から早くも新馬戦が始まる。土曜阪神5R(芝1600メートル)に出走する
チュウワカーネギー(牡2歳、父
モーリス、母デックドアウト、栗東・大久保)は総合力の高い一頭。世代一番星を狙っている。
母は16年のアメリカンオークス覇者。過去には
エピファネイアの母シーザリオが勝ち、
シンハライトの母シンハリーズが3着と、のちに名繁殖となる牝馬が現役時に同レースを好走しているだけに、
モーリス産駒の牡馬への期待は高まる。大久保師も「育成の時からお利口で体つきもすごく良かった。セレクトで自分が選ばせてもらったけど、ここまで期待通りに来ています」と素質を評価する。
ここまで順調に乗り込み、レースで手綱を取る北村友も4週連続でコンタクトを取った。1週前の5月29日には栗東CWで6F82秒0、しまい1F11秒1の絶品の切れ味を披露。500キロを超える雄大な馬体ながら手先は軽い。「友一もいい雰囲気を感じてくれている。一発目から期待したい」と大久保師。ダービージョッキーの仲間入りを果たした心強い鞍上とともに大きな一歩を踏み出す。