今週末に阪神競馬場で行われる宝塚記念(3歳上・GI・芝2200m)について、これまでの傾向を分析。ここでは「時計・ラップ」に注目して、的中へのヒントを探ってみたい。
過去10年、もっとも走破タイムが速かったのはタイトルホルダーが制した22年の2分9秒7。阪神芝2200mのレコードタイムとなっている。一方、遅かったのはラブリーデイが勝利した15年の2分14秒4。ともに良馬場だったにもかかわらず、タイム差は「約5秒」もある。これは道中の流れが影響したか。22年はパンサラッサが1000m通過57.6秒を刻んだが、15年は道中で13秒台が2つ並ぶなど62.5秒のスローとなり、全体時計も落ち着く格好になった。
1000m通過が60秒を切るペースとなったのは23年、22年、18年、16年と4回ある。22年に2番手から押し切ったタイトルホルダーを除き、全体的に中団から後方に待機した馬が上位を占めており、前が流れそうなら素直に後方待機組を上位評価してよさそう。
今年はメイショウタバルが逃げ候補。前々走の日経新春杯でも1000m通過57.7秒の超ハイラップを刻んでおり、レースのカギを握ることは間違いない。各馬が早めに動くようなら、後ろの馬にも上位進出のチャンスが出てくるか。
【過去10年の走破時計、1000m通過、上位3頭の4角位置】
24年 2分12秒0(重) 61.0秒 (7)(11)(2)
23年 2分11秒2(良) 58.9秒 (9)(12)(9)
22年 2分09秒7(良) 57.6秒 (2)(5)(8)
21年 2分10秒9(良) 60.0秒 (4)(1)(2)
20年 2分13秒5(稍) 60.0秒 (1)(2)(8)
19年 2分10秒8(良) 60.0秒 (2)(1)(3)
18年 2分11秒6(稍) 59.4秒 (2)(13)(7)
17年 2分11秒4(稍) 60.6秒 (6)(9)(9)
16年 2分12秒8(稍) 59.1秒 (6)(9)(1)
15年 2分14秒4(良) 62.5秒 (2)(14)(7)
※24年は京都開催