22日の東京5R・2歳新馬戦(芝1600メートル)でデビューするダーリングハーストは、秘める素質に期待が膨らむ良血馬だ。今年のサウジカップを制するなど世界で活躍するフォーエバーヤングの半妹にあたるエピファネイア産駒で、大物感たっぷり。来春に定年を控える国枝調教師は「阪神JFに行ければと思うし、新馬戦は勝ちたいね」と、最終世代のエース候補として力が入っている。

　雰囲気の良さも見逃せない。18日の美浦・Wコースの最終追い切りは、外クラッチプレイヤー(4歳1勝クラス)を3馬身半追走すると、6ハロン83秒9―11秒9の馬なりできっちりと併入に持ち込んだ。指揮官は「順調にこられていいと思う。この時期の新馬の牝馬はキャンキャンしているものだが、落ち着きがあっていい」と手応えを口にする。

　さらに鞍上のレーンは、今年の2歳世代の新馬戦で4戦4勝と頼もしい。「府中の1600メートルは競馬がしやすいし、うまく乗ってもらえれば」と国枝師。アーモンドアイなど数々の名牝を手がけた名伯楽の目に狂いはない。

(坂本　達洋)