◆第53回高知優駿・重賞(6月22日、高知競馬場・ダート1900メートル、重)
高知3冠の2冠目に3歳馬12頭が出走し、単勝1・1倍で圧倒的1番人気の
ジュゲムーン(牡、高知・田中守厩舎、父
コパノリッキー)が後続に3馬身差をつけて2冠目をつかみ取った。道中は2番手からレースを進め、先頭に立って抜群の手応えで最後の直線を迎え、力強い脚で後続を突き放した。赤岡修次騎手=高知・田中守厩舎=は1997年
イージースマイル、2001年
カチマサル、2012年
ドンスキマーに続き、13年ぶり4勝目となった。1着賞金は1600万円。勝ちタイムは2分5秒2。
同馬は昨年5月にホッカイドウ競馬でデビューし、秋には高知へ移籍した。その後は全日本2歳優駿・Jpn1(5着)、
ブルーバードC・Jpn3(5着)でJRAの強豪を相手に健闘。今春、
ネクストスター西日本(佐賀)で重賞初制覇を飾り、前走の黒潮皐月賞で1冠目。今回も力を見せつけ、これで4連勝、重賞3連勝とした。
高知3冠目の黒潮菊花賞(高知、ダート1900メートル)は8月3日に行われる。勝てば2023年の
ユメノホノオ、昨年の
プリフロオールインに続き、3年連続の高知3冠馬誕生となる。
4番人気の
ユラリユラメイテ(岡村卓弥騎手)が2着。2番人気の
ヤマノアシオト(多田羅誠也騎手)が3着になった。
赤岡修次騎手(
ジュゲムーン=1着)「(単勝1・1倍に応えて)ホッとしました。本当。
(コンビを組んで4戦目。初めての1900メートル)千四しか最近やっていないので、
スピードで結構、ついてかしていた部分があったので、折り合い面がどうかなという部分がありました。中央の馬など強い馬がいて、後ろから行くとかからなかったのですけど、(今回は)そこそこの番手を取りにいかないといけないメンバーになっているので、そこを取るとハミをすごい取るというか。そこがこれからの課題ですね。
(逃げる
ユラリユラメイテを楽に行かせるわけにはいかない立場)そこは考えられなかったですね。自分の馬との戦いになっていたので、いかに
ジュゲムーンの方をエキサイトさせず乗るかだけになっていて。そこが課題ですね。
(3馬身差をつける勝利)馬が力んで走っているぶん、自分のなかでは最後の伸びは納得していません。もっと突き放せる馬だと思います。次への課題が見えたので、修正していけるようにしたいですね。
(高知優駿4勝目。3勝が西森鶴オーナーの馬)工藤厩舎のときに
カチマサルと
ドンスキマーで勝たせてもらいました。3冠を達成できなかったので、何とか、この馬で達成できればいいなと思います。
(取り残している3冠制覇に向けて)まだまだ先があり、楽しみのある馬なので、3冠目を目指して順調にいってくれたらと思います。応援よろしくお願いします」