「函館記念・G3」(29日、函館)
良血馬
グランディアが重賞初Vへ向けて万全の態勢を整えた。26日の函館芝での最終リハでは、雨の影響で荒れた馬場でも集中力を切らさずに力強い走りを見せ、僚馬と併入。昨年は
ホウオウビスケッツの2着に敗れ、初の重賞勝利を逃した。2度目の函館となる今回。リベンジを果たし、充実の秋を迎える。
良血がリベンジに燃えている。昨年の2着馬
グランディアは、函館芝で
モルビド(3歳未勝利)と併せ馬。僚馬を追走し、抜群の手応えで直線に向くと、内から馬体を合わせて余力十分に併入。ゴール板を過ぎてからも肩ムチで集中力を持続させ、臨戦態勢を整えた。
早朝から降りだした雨の影響で荒れた馬場でも、時計は4F53秒4-38秒8-12秒2。松永助手は「栗東でしっかりやってきたので、木曜追いは予定通りです」と説明しつつ「ふわっとするところがあるので、気を抜かせないように。しっかりコントロールも利き、重たい馬場でも
バランス良く走れていました。時計も予定通り。順調です」と好感触を口にする。
抜け出すと集中力を欠くなど乗り難しい面が響いて成績は安定しないが、昨年の函館記念も2枠4番で2着に好走したように1〜4の馬番に入った時は〈2・1・1・2〉という安定感。今回も内枠が理想だが、「馬群の中で運んだ方がいい馬。どんな枠でも内に突っ込むことになると思いますが、そのあたりはジョッキーも分かっているので」と7戦連続で手綱を取る三浦に全てを託す。
母ディアデラノビア、姉
ディアデラマドレ、兄
ドレッドノータスなど一族には重賞好走馬が多数。「若い時からいい意味でずっと元気いっぱい。6歳でも馬はフレッシュですね。力上位だと思いますし、洋芝もしっかりこなしてくれると思います」。2度目の参戦となる函館で、偉大な母やきょうだいと肩を並べてみせる。