6月のパラダイスSを制した
カリボール(牡9、栗東・西村真幸厩舎)が、北九州記念(3歳上・GIII・芝1200m)でレース史上最高齢制覇を目指す。
カリボールは父
ジャスタウェイ、母レイズアンドコール、母の父サクラバクシンオーの血統。母は06年のアイビスSDの3着馬。半兄の
モンドキャンノは16年に京王杯2歳Sを制し、朝日杯FSで2着だった。また、姪の
アルマヴェローチェは24年の阪神JFを制し、今年の桜花賞とオークスで2着。16年のセレクトセール当歳において、父のオーナーでもある大和屋暁氏に4700万円(税抜)で落札された。
ここまで42戦6勝。19年には菊花賞に出走したが、
ワールドプレミアから6秒9差の最下位18着に沈んだ。4歳以降は低迷していたものの、22年の芦屋川Sで2年半ぶりの白星をゲット。昇級後は苦戦が続いたが、24年の福島テレビオープンで待望のオープン初勝利を挙げた。その後、再びスランプに陥り、年齢的な衰えを指摘する声もあったが、前走のパラダイスSを14頭立ての最低人気で勝利。単勝2万720円、3連単239万1870円の大波乱の主役となっている。いつ走るのかが分かりづらいタイプだが、意外性は抜群にある。
今回は9歳にして7戦ぶり6回目の重賞チャレンジとなる。今年で60回目を迎える北九州記念だが、最高齢制覇は16年の
バクシンテイオーの7歳。
グレード制が導入された84年以降に限ると、8歳以上は延べ24頭が出走し、94年のコウエイダッシュ、12年の
コパノオーシャンズの4着、同じく9歳(10歳以上は出走なし)は4頭が出走し、03年の
グリーンブリッツの5着が最高だ。9歳以上の馬として、17年のキーンランドCの
エポワス以来、8年ぶりのJRA平地重賞制覇となるか。古豪の一撃を期待したい。
【9歳以上のJRA平地重賞制覇】
・02年
シルクロードS・
ゲイリーフラッシュ(牡9)
・07年小倉大賞典・
アサカディフィート(セ9)
・08年小倉大賞典・
アサカディフィート(セ10)
・12年ステイヤーズS・
トウカイトリック(牡10)
・17年キーンランドC・
エポワス(セ9)