“6億円馬”が約20年間も不動の1位 セレクトセール高額馬ランキング

2025年07月11日 08:00

セレクトセールの会場(c)netkeiba

「セレクトセール」。多くの活躍馬を送り出す日本最大級の競走馬せり市では、億超えの取引も珍しくなく、ときに5億円、6億円といった金額もとびだす。その価格は毎年話題を呼ぶが、果たしてこれまでの最高額とは。週明けに迫った開催を前にランキングを振り返ってみたい。

 約20年近く1位に君臨するのがディナシー(トゥザヴィクトリーの2006)だ。06年の当歳部門で6億円(税抜、以下同)の値がつけられ、競走馬のみならず繁殖牝馬としても期待された。しかし未出走のまま引退し、9頭の産駒を残したが現在重賞馬は出ていない。

 2位は昨年の1歳部門で5億9000万円の値がついたエムズビギン(デルフィニアIIの2023)。父はキタサンブラック。今年のシンザン記念勝ち馬リラエンブレムの半弟で、祖母のアゲイン(Again)は愛G1を制している。栗東の友道康夫厩舎からデビュー予定となっており、活躍が期待される一頭だけに、デビューを心待ちにしたい。

 3位は17年の当歳部門にて5億8000万円で取引されたアドマイヤビルゴ(イルーシヴウェーヴの2017)だ。全兄のサトノソロモン、半弟のレッドマジックもセレクトセールでそれぞれ億超えの取引をされている。重賞タイトルには届かなかったものの、アンドロメダSとカシオペアSとリステッドを2勝し、今年1月に競走馬登録を抹消された。

 4位は23年の当歳部門にて5億2000万円で取引されたサガルマータ(コンヴィクションIIの2023)。20年に無敗クラシック三冠を達成したコントレイルの初年度産駒にあたる。父の生産牧場である(株)ノースヒルズが落札。代表の前田幸治氏から、父の主戦であった福永祐一厩舎に預託することが発表されると、大きな話題となった。

 5位は22年当歳部門で5億1000万円の値がついたショウナンアデイブ(シーヴの2019)。半弟のムジェロ、ショウナンラピダスも億超えの取引をされている。昨年11月の修学院Sで勝利しOP入り、7月20日の小倉記念に出走予定で、悲願の重賞初制覇がかかる。

 今年のセールでは、4位にランクインしているサガルマータ(コンヴィクションIIの2023)の半弟にあたるコンヴィクションIIの2024(父キタサンブラック)とコンヴィクションIIの2025(父イクイノックス)が上場予定。高額取引馬の歴史を塗りかえるか期待が高まる。

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