10日、新潟競馬場で行われた第43回関屋記念(3歳上、GIII・芝1600m)は、福永祐一騎手騎乗の1番人気{horse=2003102542:マルカシェンク}(牡5、栗東・河内洋厩舎)が、後方追走から直線で鋭い伸び脚を発揮し、5番人気リザーブカードに1馬身差をつけて快勝した。勝ちタイムは1分32秒8(良)。さらに1.1/2馬身差の3着には8番人気タマモサポートが入った。
勝ったマルカシェンクは、父サンデーサイレンス、母は伊1000ギニー(伊G2)の勝ち馬シェンク(その父Zafonic)という血統。半妹に今年の京都牝馬S(GIII)2着のザレマ(牝4、栗東・音無秀孝厩舎、父ダンスインザダーク)がいる。
05年9月のデビュー戦(阪神・芝2000m)、デイリー杯2歳S(GII)、京都2歳S(OP)と3連勝を飾ったが直後に骨折が判明。半年近い休養を挟んだ京都新聞杯(GII)は5着、日本ダービー(GI)では4着に入ったものの、ダービー直後に再び骨折が判明した。同年秋の復帰後は不振が続いていたが、今年1月のニューイヤーS(OP)で久々の勝利。前走のダービー卿CT(GIII)は出遅れが響いて8着に敗れており、今回の勝利がデイリー杯2歳S以来2年10か月ぶりの重賞制覇となった。通算成績17戦5勝(重賞2勝)。
鞍上の福永祐一騎手は05年サイドワインダー、07年カンパニーに続く関屋記念3勝目。JRA重賞はドラゴンファイヤーで制した昨年のシリウスS(GIII)以来となる通算63勝目。管理する河内洋調教師はJRA重賞初制覇となった。
※重賞の格付けは当面、従来の表記を使用致します。