「函館2歳S・G3」(20日、函館)
クラディスティーナを担当する菊地涼(りょう)助手(22)=美浦・清水英=はフレッシュな若手女性助手。馬好きの母親の影響で小さい頃から乗馬を習い、馬に関わる仕事がしたいという強い気持ちから千葉県にある東関東馬事専門学院に入学し、24年4月にこの世界に飛び込んだ。パートナーの
クラディスティーナは今回と同舞台で新馬戦を制した素質馬。そんな若いコンビが初めての重賞に挑む。
フレッシュなコンビで重賞制覇を目指す。函館2歳Sに出走する
クラディスティーナを担当する菊地助手は、昨年4月にこの世界に入ったばかりだ。とにかく馬に乗りたい。うまくなりたい。そんなひたむきな気持ちで馬と向き合う22歳は「重賞ですし、緊張しています」と素直な胸の内を伝える。
相棒の
クラディスティーナは函館芝1200メートルで新馬戦をV。パドックでは「私は緊張していたのですが、この子は動じずにゆったり歩いていました。私の方が誘導された感じです」と当時のエピソードを振り返る。レースは好位から差し切る力強い内容。初の競馬でも堂々している姿を見て、心強く感じた。
同馬の父は快速馬
パドトロワで、今回と同舞台の13年函館スプリントSを制しているように函館とは縁が深い一頭。そんな場所で偶然の出会いもあった。
パドトロワを担当し、現在は栗東の井上厩舎に所属している金山美世子助手と話す機会に恵まれたのだ。「
パドトロワを担当していた人が函館にいると聞いたので会いに行きました」と明かす。実際に会って同じ女性ということを知り、「金山さんは厩舎にまで来てくれてパドと似ているなと言ってくれました。そして
パドトロワについていろいろと教えてくれました。うれしかったです」と笑顔。貴重な経験となった。
人馬ともに重賞初挑戦。「初戦は上手な競馬をしてくれました。まだ子どもですが、この子なりに良くなっています。頑張ってほしいです」と前を向く。ここまで数々の体験をさせてもらった函館の地で、最後にサプ
ライズがあるかもしれない。