26日に55歳の誕生日を迎える内田博幸騎手=美浦・フリー。まだまだ衰え知らずの豪腕は「うそでしょ!?45の間違いじゃないの(笑)」と豪快に笑う。08年のJRA移籍から17年。「長年やってきて、自分なりにここまでうまくやって来られたと思う」と胸を張った。
 「年上の先輩は(柴田)善臣さん、ノリちゃん、豊さんくらいしかいなくなっちゃったけど、あの人たちがいるから自分もやれる。力になるよね」と笑みを浮かべる。「特に、いまだに一線級にいる豊さん。あの人は本当に恐ろしいわ」とレジェンドに敬意を表した。 
バースデー翌日の関屋記念では
シヴァースに騎乗。自身が13&14年にヴィクトリアM連覇へと導いた
ヴィルシーナのおいとのコンビに「懐かしいね」と目を細める。今回がテン乗りになるが「これまで積み重ねてきたものを使って、うまく息を入れるレースをしたい。その上で馬の気持ちを切らさないように運べれば」と、一昨年のNHKマイルC(
シャンパンカラー)以来の重賞Vに意欲を燃やした。
 「少しでも長く続けられるよう、信頼されるような騎手でいられるように頑張っていきたいね」。55歳を迎えても“ウチパク”らしさ全開で走り続ける。(デイリースポーツ・刀根善郎)