クイーンS2025に出走予定のテリオスララ(c)netkeiba
 
 重賞勝ち馬2頭の半妹となる
テリオスララ(牝3、美浦・田島俊明厩舎)が、土曜札幌11RのSTV賞(3歳上・3勝クラス・芝2000m)で復帰戦勝ちを狙う。 
テリオスララは父
シスキン、母シャンドランジュ、母の父マンハッタンカフェの血統。父は19年のフィーニクスS、20年の愛2000ギニーの覇者。21年から社台SSで種牡馬となったが、最初のシーズンはケガで種付けを休止したため、現3歳の血統登録は7頭に留まっている。一方の母は未勝利だが、半兄の
セラフィックコールはダート重賞3勝の活躍馬。同じく
サンライズアースは今年の阪神大賞典の覇者だ。遡ると祖母は名繁殖牝馬の
ハルーワソングなので、近親には
ヴィルシーナ、
シュヴァルグラン、
ヴィブロスのきょうだいなど、GI馬がズラリと並ぶ。23年のセレクトセール1歳では4800万円(税抜)の値が付いた。
 ここまで4戦2勝。デビュー2戦目の未勝利で勝ち上がると、続く萩Sで牡馬を撃破して2連勝。前走の阪神JFでも前々から渋太く脚を使い、
アルマヴェローチェと
ビップデイジーに続く3着を確保した。その後は骨折で休養を強いられたが、無事なら牝馬クラシック戦線を沸かせたことだろう。
 今回は約8カ月ぶりの実戦となる。加えて初の古馬相手となるので楽ではないが、秋の大舞台に向けて恥ずかしい競馬はできない。悔しい春を越して、成長した姿を見せてくれることを期待しよう。