◆第73回クイーンS・G3(8月3日、札幌・芝1800メートル、良)

　牝馬限定のG3は14頭立てで争われ、1番人気で川田将雅騎手騎乗のアルジーヌ(5歳、栗東・中内田充正厩舎、父ロードカナロア)が直線で抜け出すと、後続の追い上げを振り切って、昨年12月のターコイズS以来となる重賞2勝目を挙げた。重賞初挑戦だった昨年の当レースでは0秒1差3着に敗れていたが、リベンジを果たし、14年に制した母キャトルフィーユとの母子制覇も飾った。勝ち時計は、1分46秒0。

　頭差の2着は2番人気のココナッツブラウン(北村友一騎手)、3着は4番人気のフェアエールング(丹内祐次騎手)だった。

　横山武史騎手(クリスマスパレード＝9着)「このゲートではやりようがなかったです。馬がずっとクシャミをしていて、頭を下げたタイミングでゲートが開いてしまった。57キロも厳しいと思っていましたが、さらにこのゲートでは厳しかったです。背中は良くていい馬ですが、聞いていたほど進んでいきませんでした」

　藤岡佑介騎手(ドナベティ＝11着)「折り合いはついていたしモタれる面もマシだったけど、最後は伸びきれませんでした」

　古川奈穂騎手(グランスラムアスク＝12着)「内枠だったしスタートも速かったので、ロスなく乗ろうと思いました。道中の雰囲気は良かったですし、直線も手応えの割に食らいついてくれました」

　佐々木大輔騎手(コンクシェル＝13着)「やりたい競馬はできました。出していったぶん、ハミがかりが良くなかった。スピードのある馬です」

　横山琉人騎手(フィールシンパシー＝14着)「大外枠だったので、チークを着けて積極的な競馬をしました。ペースが速かったし、前走と同じく勝負どころで反応しませんでした。道中の雰囲気は悪くなかったけど、追ってからハミが外れる感じがしました」