レパードS2025に出走予定のヴィンセンシオ(今年4月撮影、ユーザー提供:歩く鳥栖さん)
皐月賞で9着だった
ヴィンセンシオ(牡3、美浦・森一誠厩舎)が、レパードステークス(3歳・GIII・ダ1800m)でダートに初挑戦する。
ヴィンセンシオは父
リアルスティール、母シーリア、母の父キングカメハメハの血統。母は2勝止まりだったが、祖母の
シーザリオは05年にオークスとアメリカンオークスを制した名牝。母のきょうだいは超優秀で、
エピファネイアは13年の菊花賞と14年の
ジャパンC、
リオンディーズは15年の朝日杯FS、
サートゥルナーリアは18年のホープフルSと19年の皐月賞を制している。この3頭は種牡馬としても活躍中だ。また、いとこの
オーソリティは20年と21年のアルゼンチン共和国杯を連覇するなど、重賞4勝を挙げている。
ここまで4戦2勝。昨年8月の新潟でデビュー勝ちを果たすと、続く葉牡丹賞はレコード勝ち。一気にクラシック候補に浮上すると、年明け初戦の弥生賞でも
ファウストラーゼンの2着に健闘した。ただ、前走の皐月賞は道中の不利も影響して9着に敗退。その後はダービーを見送り、放牧に出されていた。今回は初ダートが大きなカギだが、実績とポテンシャルでは一枚上といえる。
今年で17回目を迎えるレパードSだが、ダート未経験で参戦した馬は6頭。15年の
ダノンリバティの2着が最高で、他の5頭は2桁着順に沈んでいる。
ヴィンセンシオはレース史に新たな1ページを刻むことができるか。その走りを楽しみにしたい。
【レパードSが初ダートだった馬の成績】カッコ内は人気
・09年…14着
ディアジーナ(6)
・10年…12着
フローライゼ(10)
・14年…15着
カラダレジェンド(11)
・15年…2着
ダノンリバティ(3)
・17年…14着
イブキ(6)
・23年…15着
パクスオトマニカ(6)